今回は、何十年も疎遠だったご両親の家を片付けることになったご遺族様からのご依頼で行った、相模原市内のゴミ屋敷清掃事例をご紹介します。
ご依頼の背景|突然の訃報と向き合う決意
ご依頼者様のお父様は、3ヶ月前にお亡くなりになったとのことでした。
長らく疎遠になっていたため、家の中の状況は全く分からず、「そろそろ片付けを進めないと…」という思いから、弊社へご連絡をいただきました。
実際に現場を拝見したところ、電気・ガス・水道はすでに止まっており、日常生活を送るにはあまりにも過酷な環境でした。
現場の状況|床から1メートル以上のゴミが堆積
玄関を開けてすぐに、ゴミの山が視界に飛び込んできました。
床が見えないどころか、ゴミの高さはおよそ1メートルほどに達しており、足の踏み場もありません。
・フリーペーパーやチラシ、コンビニ弁当の容器などが大量に積もる
・食品のゴミも混在し、腐敗臭が部屋にこもっている
・トイレや浴室も使用されていた形跡はあるが、どのように生活していたか見当もつかない状態
ご依頼者様も「ここで本当に寝起きしていたのかと思うと、胸が痛む」とおっしゃっていました。
作業内容|安全確保と分別、貴重品探索
このような状態では、害虫やカビ、細菌感染などのリスクも高く、作業員は防護服とマスクを装着しての対応となりました。
主な作業内容は以下の通りです:
・ゴミの分別(可燃、不燃、資源、危険物など)
・探索しながらの仕分け(貴重品・思い出の品の保全)
・消臭・除菌対応
・作業後の簡易清掃と換気
ゴミ屋敷清掃では、「捨てるだけ」ではなく「拾い上げる」ことが重要です。故人が遺された写真や手紙、小さな現金など、思い出や記録の断片を可能な限りご依頼者様へお渡ししました。
作業後の様子|閉ざされていた時間を取り戻す第一歩に
片付けが終わった家を見て、ご依頼者様はしばらく無言で室内を眺めておられました。そして最後に「ようやく父と向き合えた気がします」と、少しだけほっとした表情を浮かべられました。
クリーンサービスでは、心を込めた片付けを大切にしています
当社では、ただの廃棄作業ではなく、ご遺族様の気持ちに寄り添いながら、故人の人生の整理のお手伝いをいたします。
・立ち会い不要の作業も可能
・ご遺品の供養や貴重品探索も対応
・遠方からのご依頼・相続手続き前の清掃にも対応可