遺品を整理したいけれど、遠くて行けない、物が多すぎる、時間や手間がかけられない、自分でやるには思い切りがつかない。
遺品整理にはさまざまな事情が絡んできます。
そういった思いを抱えている方に代わって、遺品整理業者が片づけをおこないます。
遺品整理とは、一見ゴミに見えてしまうものに価値を見出して全てをご遺品と捉え、大切なものを依頼人や親族に繋ぐ作業です。
ここでは遺品整理業者が遺品に接する考え方について、また、遺品整理と不用品回収はどう違うのかを説明していきます。
1. 遺品整理では不用品と遺品を区別します。探し物もお聞きします
2. 遺品の分別方法
3. 必要ならば特殊清掃もおこないます
4. 故人への配慮も欠かしません
不用品回収業者は、依頼された物をすべて不用品として引き取ります。あとは他所の回収品と一緒にされ、廃棄作業へと続きます。
一方、遺品整理は、故人が生活していたプライベート空間に出向き、その場で遺品と不用品を分別します。依頼人やご家族の立ち合いが可能かどうか、業者を決めるときに事前に確認をしておきましょう。プライベート空間に入れる業者です。立ち合いを拒否する業者は、優良遺品整理業者とは言えません。
こうやって分別した遺品は、まとめて依頼人と相談します。また、不用品は引き取らせていただき、リサイクルやリユース行うため、さらに分別や梱包作業をおこないます。
依頼者の方が探したいものがある場合は、どんなものでも遺品整理業者にお教えてください。
故人が過ごされていた空間で、整理をしながら探します。
不用品回収業者にとっては、ご依頼を受けたものはすべて不用品です。つまり回収したものはゴミとして扱われ、すべて廃棄処分にされます。
けれども遺品整理業者は違います。依頼物を「価値のある遺品」として扱います。遺品整理では、日常の不用品と持ち物や思い出の品など、ご家族にとって価値のあるものをまず仕分けます。そして私物はご依頼人のご意向にまかせます。残されたものをひとつひとつ確認をしたうえで分別します。
もちろん一括して処理をご希望される場合は、そのご意向に従います。どういった対処をご希望されるか、事前に教えていただければ、よりニーズに合った対応が可能です。
遺品整理業者は、依頼人からのご希望があれば特殊清掃も請け負います。ここが不用品回収業者と大きく違うところです。
特殊清掃は、片付けて部屋を空にするだけではありません。清潔でクリーンな生活空間を復元することを目指します。
人は誰にでも家族や身内に見られたくないものがあります。遺品整理をしていると、故人が人には見せたくなかっただろうと思われるものも出てきます。そういったもので、金銭的には価値のない物はこちらでこっそり処理します。亡くなられてからも存在する故人のプライバシー。そこを大切にして残された物を扱います。
また、亡くなられた方が、生前にご意向を書いたものが見つかる場合もあります。
こういった場合はかならずご依頼人に伝達を行います。
こういった業務は一般に、不用品回収業者が扱わない作業となります。
遺品整理と不用品回収は違います。
ドライにすべてを処分するのが不用品回収業者、亡くなった方の生活空間に立ち入り、故人を尊重し、身内の方に代わってひとつひとつ分別して片付けていくのが遺品整理です。
どちらを選ぶべきか、迷われている場合は見積もりをお勧めします。
業者を探し、見積もりと契約予定内容を見ていると、ご自分に合う業者が見えてきます。
悔いのない遺品整理のために、ご希望を事前に整理業者にお伝えいただけるとありがたいです。