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不要品回収と遺品整理の違いとは

2023年1月16日
不用品回収と遺品整理の違い

遺品を整理したいけれど、遠くて行けない、物が多すぎる、時間や手間がかけられない、自分でやるには思い切りがつかない。
遺品整理にはさまざまな事情が絡んできます。
そういった思いを抱えている方に代わって、遺品整理業者が片づけをおこないます。
遺品整理とは、一見ゴミに見えてしまうものに価値を見出して全てをご遺品と捉え、大切なものを依頼人や親族に繋ぐ作業です。
 
ここでは遺品整理業者が遺品に接する考え方について、また、遺品整理と不用品回収はどう違うのかを説明していきます。
 
1. 遺品整理では不用品と遺品を区別します。探し物もお聞きします
2. 遺品の分別方法
3. 必要ならば特殊清掃もおこないます
4. 故人への配慮も欠かしません
 
 

1. 遺品整理では不用品と遺品を区別します。探し物もお聞きします

不用品回収業者は、依頼された物をすべて不用品として引き取ります。あとは他所の回収品と一緒にされ、廃棄作業へと続きます。
 
一方、遺品整理は、故人が生活していたプライベート空間に出向き、その場で遺品と不用品を分別します。依頼人やご家族の立ち合いが可能かどうか、業者を決めるときに事前に確認をしておきましょう。プライベート空間に入れる業者です。立ち合いを拒否する業者は、優良遺品整理業者とは言えません。
 
こうやって分別した遺品は、まとめて依頼人と相談します。また、不用品は引き取らせていただき、リサイクルやリユース行うため、さらに分別や梱包作業をおこないます。
 
依頼者の方が探したいものがある場合は、どんなものでも遺品整理業者にお教えてください。
故人が過ごされていた空間で、整理をしながら探します。
 

2. 遺品の分別方法

不用品回収業者にとっては、ご依頼を受けたものはすべて不用品です。つまり回収したものはゴミとして扱われ、すべて廃棄処分にされます。
 
けれども遺品整理業者は違います。依頼物を「価値のある遺品」として扱います。遺品整理では、日常の不用品と持ち物や思い出の品など、ご家族にとって価値のあるものをまず仕分けます。そして私物はご依頼人のご意向にまかせます。残されたものをひとつひとつ確認をしたうえで分別します。
 
もちろん一括して処理をご希望される場合は、そのご意向に従います。どういった対処をご希望されるか、事前に教えていただければ、よりニーズに合った対応が可能です。
 

3. 必要ならば特殊清掃もおこないます

遺品整理業者は、依頼人からのご希望があれば特殊清掃も請け負います。ここが不用品回収業者と大きく違うところです。
特殊清掃は、片付けて部屋を空にするだけではありません。清潔でクリーンな生活空間を復元することを目指します。
 

4. 故人への配慮も欠かしません

人は誰にでも家族や身内に見られたくないものがあります。遺品整理をしていると、故人が人には見せたくなかっただろうと思われるものも出てきます。そういったもので、金銭的には価値のない物はこちらでこっそり処理します。亡くなられてからも存在する故人のプライバシー。そこを大切にして残された物を扱います。
 
また、亡くなられた方が、生前にご意向を書いたものが見つかる場合もあります。
こういった場合はかならずご依頼人に伝達を行います。
 
こういった業務は一般に、不用品回収業者が扱わない作業となります。
 
 

まとめ

遺品整理と不用品回収は違います。
ドライにすべてを処分するのが不用品回収業者、亡くなった方の生活空間に立ち入り、故人を尊重し、身内の方に代わってひとつひとつ分別して片付けていくのが遺品整理です。
 
どちらを選ぶべきか、迷われている場合は見積もりをお勧めします。
業者を探し、見積もりと契約予定内容を見ていると、ご自分に合う業者が見えてきます。
悔いのない遺品整理のために、ご希望を事前に整理業者にお伝えいただけるとありがたいです。

不用品回収や遺品整理業者の選び方とは?悪徳業者に騙されないために

2022年11月8日

不用品回収や遺品整理の業者は、優良業者に頼めば素人が行うよりも少ない時間で安く作業を完遂してくれる、頼もしい存在です。
しかし、便利だと思っている人が多い反面、それを利用して信頼を裏切るような行為を行う悪徳業者もいます。
悪徳業者に騙されて、泣き寝入りするしかない被害者は年々増加しているのが現状です。
「安く遺品整理をします」と謳っておいて高額な請求をしたり、回収した不用品を不法投棄したりと悪徳業者の手口は多岐に渡ります。
今回は、そんな悪徳業者に騙されないために、実際の被害事例を取り上げ、業者の選び方、悪徳業者に騙されてしまった場合の対処法をご紹介致します。
 
不用品回収・遺品整理業者の悪徳業者に依頼するリスクとは?
被害事例を交えて解説
不用品回収・委員整理業者の悪徳業者の手口とは、どのようなものがあるのでしょうか。
実際の被害事例を知ることで予防することができるため、悪徳業者からのよくある被害をご紹介します。
 
・不用品回収の定額パックに申し込んだのに、高額な追加請求
1つ目は、不用品回収業者のサイトで「追加費用一切なし!定額パック料金に全て含まれています」との記載を見て申し込んだものの、不用品や粗大ごみを回収し、トラックに積んだ後に高額な追加請求をされるというケース。
→参照ページ
トラックに積んだ後から、「不用品が重い」「別途、処分料がかかる」等と言われて契約内容を大幅に上回る金額の追加請求をされ、2万円の定額パックのところ50万円も請求された人もいたようです。
 
このように、不用品を回収した後に契約内容にはなかった追加の請求をしてくる悪徳業者が後を絶ちません。
 
・金額未記入な書類に署名させ、回収後法外な請求
2つ目は、「格安料金で不用品を回収する」と宣伝をしながら、顧客に金額未記入の書類に署名をさせ、不用品をトラックに積んだ後に法外な金額の請求をするケース。
→参照ページ
「10万円以下で不用品を回収可能」と口頭で契約した後に、不用品をトラックに積んだ後に、顧客の署名済みの書類に40万円と金額を上書きして請求をしています。依頼者は口頭で説明を受け、書類に署名をしてしまっているので、訴えたくても難しい厄介なケースです。
口頭の料金を大きく上回る金額を提示して、脅して多額の金額を支払わせるという悪徳業者は多数存在しています。
 
・遺品整理の業者が回収した不用品を不法投棄していた
3つ目は、「費用が高いのは、適切に処分をするため」と顧客に説明をして高額な費用を受け取り、遺品整理などで出た不用品を回収して無人の資源ゴミセンターに不法投棄をしていたケース。
→参照ページ
しっかりと金額を受け取って不用品を回収していたにも関わらず、不法投棄を繰り返し逮捕されている事例が存在します。不法投棄場所は資源ゴミセンターや山奥、海など様々で、不法投棄は犯罪なので見つかると逮捕に繋がります。
注意すべき点として、悪徳業者の不法投棄は、依頼者側も逮捕される可能性があるということ。
犯罪に加担しないように、正しい業者を選ぶ必要があります。

相続について(ゴミ屋敷編) 後編

2022年10月15日
相続放棄をする場合のメリットとデメリットとは?

実家がゴミ屋敷だと知った際、相続を受けるか、相続放棄をするか選択を迫られますが、どちらが良いのかは状況によって違ってきます。
ここからは、相続放棄のメリットとデメリットについて詳しく解説をしていきます。

 

ゴミ屋敷を相続放棄するメリット

ゴミ屋敷を相続放棄した場合、ゴミ屋敷は負債と同じ扱いとなります。その為、ゴミ屋敷の処理に関して対応する義務は発生せず、大家や管理会社からの費用の請求に応じる必要はありません。
その他の負債が多い場合もそれらと一緒に相続放棄することで、予想外の負債を抱えるという事態から逃れることができます。
しかし、相続放棄することでゴミ屋敷清掃にかかる面倒な手続きなどから逃れられるといったメリットはありますが、相続放棄したからといって何もしなくてもよくなるということではありません。
法律では、「相続放棄をした者は、その放棄によって相続人となった者が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産の管理を継続しなければならない。」 (民法940条)とされています。
相続財産管理人(代わりに相続財産を管理することになる人)が管理を始めるまでは、管理義務があるということは頭に入れておかなければなりません。


ゴミ屋敷を相続放棄するデメリット

 

ゴミ屋敷を相続放棄するデメリットとしては、ゴミ屋敷だけでなく現金や物品といった資産やその他の財産についても、譲り受けることが出来なくなるという点です。
故人が折角残してくれた遺産を一切受け取れなくなるというのは、故人への思いが強い程、受け入れがたいものです。
更に、相続放棄してしまうと、ゴミ屋敷を清掃し使えるようになった場合の利益を得られる機会を損失することになります。汚れや家の状態にもよりますがゴミ屋敷となってしまった家でも清掃をした場合、元の綺麗な家へ回復させることができます。
ゴミ屋敷を綺麗な家に清掃できた場合、「持ち家にする、売却をする、賃貸にする」といった選択肢があります。清掃に費用がかかるかもしれませんが、最終的には資産として長く運用していけるかもしれません。
相続放棄をした方が良いのか、しない方が良いのか、専門家に相談し、慎重に調査し判断をしなければなりません。

 

ゴミ屋敷の相続放棄を考える際の注意点

ゴミ屋敷を相続放棄すると決めた場合、以下の注意点があるので気をつけてください。

1.相続放棄には3ヵ月という期限がある
前述した通り、相続放棄には期限が存在します。
相続放棄は「故人の死を知ってから3ヵ月以内」と定められているため、速やかに相続対象の情報を集めて調査をしましょう。
調査結果により相続放棄を決めた場合は、相続放棄の手続きについて弁護士または司法書士に依頼することをおすすめします。

2.ゴミ屋敷の片付けを行うと、相続放棄ができなくなる可能性がある
ゴミ屋敷を相続放棄する場合、勝手に片付けを行ってしまうと相続放棄できなくなる可能性がある点には注意が必要です。
法律では「相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき、単純承認をしたものとみなす」(民法921条)とあります。これは簡単に言うと、相続人が故人の財産を一部でも処分すると、相続に承認したと見なされるという内容のものです。
ゴミ屋敷の清掃の際に、一部でも片付けてしまうと上記の法律に該当してしまう場合があります。とはいえ、近隣住民や他人に迷惑や危害が加わっている場合は、ゴミ屋敷を清掃しても問題ないと判断されるのが一般的です。
相続前に高額な財産となるものを処分や売却したような場合には相続を認めたことになりますが、状況によっては財産を処分しても相続放棄ができる場合があります。

法的に判断が難しい状況の場合は、豊富な経験を有する専門業者や専門家に相談することで
トラブルを招く危険を回避できます。
こうしたお悩みを抱えている方に対しサポートすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。
ゴミ屋敷清掃の見積もりは、弊社にお任せください

相続する実家がゴミ屋敷だとわかった段階で、ゴミ屋敷清掃にどれだけかかるのか、専門業者に見積もりを依頼しましょう。
ゴミ屋敷清掃にかかる費用を算出せずに相続をするか、相続放棄をするかを決めてしまうと、思わぬ出費がかさんで損失が多くなってしまう事態に陥ることがあります。
また、ゴミ屋敷清掃の見積もりと実際にかかった金額が違うと、折角の大事な判断が誤っていた…という結果にもなりかねません。
弊社は実際に現場を確認し見積もりをするため、ゴミ屋敷清掃にかかるおおよその費用と見積もりに大きな差がなく、作業を完了することができます。
今までの実績や経験を活かし、出来る限り正確なお見積りを行えるよう尽力しますので、お困りの際は是非、弊社にお申し付けください。

まとめ
今回は相続を受けた家がゴミ屋敷だった場合の対処法と相続放棄のメリットとデメリット、相続放棄する際の注意点について解説致しました。
相続を受けた物件がゴミ屋敷だと知った時、目を背けたくなるかと思いますが、早めの対処をしなければ後々、より大変な事態になる場合があります。できるだけ早く、現状を把握することで決断までの猶予が増え、適切な対処が可能になります。
ゴミ屋敷と相続は法的な問題が絡んでくる難しい問題なので、1人で悩まず、専門業者や専門家に相談することを強くおすすめします。
もしご相談頂けましたら、専門家としての経験と知識を活かして、誠心誠意サポートさせて頂きます。

相続について(ゴミ屋敷編) 前編

相続について(ゴミ屋敷編) 前編

2022年9月25日
相続した実家がゴミ屋敷だった場合の対処法とは?
相続放棄の注意点も解説

「相続を受けた実家に久しぶりに帰ったら、ゴミ屋敷になっていた」という話は、ゴミ屋敷が増え続けている現代では、珍しくありません。
社会問題にもなっているゴミ屋敷は年々増加傾向にあり、特に60代以上の高齢者は家をゴミ屋敷化させた人の半数を占めています。(※「大阪市のいわゆる「ごみ屋敷」の現状について」より)

高齢者にゴミ屋敷が多いということは、自分の両親もゴミ屋敷に住んでいる可能性が高いということ。自身の知らぬ間に、両親が足腰を悪くしていた、認知症が進んでいた…といった様々な要因によって、ゴミ屋敷化は引き起こされてしまうのです。
今回は、相続した実家がゴミ屋敷だった場合の対処方法について解説致します。
相続放棄という選択肢もありますが、メリットとデメリットがある為、慎重に選択をしなければなりません。状況によってどのような対応が最も適切なのかが異なるため、この記事を読んでより良い選択をするためのご参考になりましたら幸いです。
実家がゴミ屋敷だとわかった際にやるべき3つのことまず、実家がゴミ屋敷だとわかった際にやるべきことは3つあります。
どれも早めに実施することが重要なので、後から後悔することが無いよう、すぐに取り掛かりましょう。
 

1.ゴミ屋敷と相続に関する資産や負債の現状を把握

実家がゴミ屋敷だと知った際、放置するのは最もしてはいけないこと。何故なら、相続放棄をできる期間は、相続の事実を知ってから3ヵ月までと決められているからです。
相続放棄をしたいと思ってもできなくなってしまうリスクを避けるため、早めに状態を把握できるよう、行動に移しましょう。また、ゴミ屋敷だけでなく、借金や未払いの請求が無いかといった思わぬ負債に関しても早急に調査し、現状を知ることが望ましいです。
反対に、認識していない資産をお持ちのケースもあります。その場合も、相続税を申告する必要が生じるということは念頭に置いておいてください。
思わぬ負債や資産を知った場合は焦って断片的な情報だけで行動をするのではなく、士業の方に相談をしましょう。専門家に相談し、相続に関する現状の把握を早めにしておくことで、しっかりと準備を進めながら、安心して対処することができますよ。
 

2.ゴミ屋敷清掃にかかる費用と期間の算出

相続を受ける実家がゴミ屋敷だと知った場合はまず、ゴミ屋敷清掃にかかる費用と期間を算出しましょう。
ゴミ屋敷の清掃は素人が行う場合は、状態にもよりますが20日〜1ヵ月近くかかる場合があり(戸建ての場合は2ヶ月以上かかる場合も大いにあります。)膨大な時間が必要となります。
ゴミ屋敷の場合、あらゆる種類のゴミが混在し害虫の発生や臭いの発生があるケースが多く、慣れないゴミ屋敷の清掃作業は体力を使いますし、何よりも精神的に負担となるため、費用がかかったとしても出来る限り専門業者に頼むことをおすすめします。
ゴミ屋敷清掃にかかる費用と期間は、実際に現場を見てみないと正確な判断ができません。
散らかっているゴミの種類や放置されていた年月によっては、悪臭や害獣が発生している可能性もあり、状況によって清掃内容が異なります。
ゴミの内容が、燃えるゴミが多くを占める場合と粗大ごみが多くを占める場合とでは処分費用が大きく違うため、当然ゴミ屋敷清掃にかかる費用も変わってきます。
ですので、ゴミ屋敷清掃のプロが家の現状をその目で確認をしてくれて、現地で見積もりをしてくれる専門業者を選ぶことは重要です。
そうすることで、見積もりと実際の金額の差異を出来る限り減らすことができますよ。
 

3.ゴミ屋敷清掃を実施するか、相続放棄をするか判断する

相続に関する情報とゴミ屋敷清掃に関する情報を集めることができたら、ゴミ屋敷清掃を実施するか、相続放棄をするか判断を行いましょう。
財産が負債よりも多い場合は、ゴミ屋敷清掃にかかる費用を立て替えたとしても相続手続きが完了した際に、結果として財産が多く残る可能性があります。相続する財産がプラスの場合は遺産相続をした後に、ゴミ屋敷清掃を行いましょう。
もし、負債が財産よりも多く、マイナスになることがわかった場合は相続放棄を選択肢に入れなくてはなりません。
相続放棄をすると、ゴミ屋敷の清掃を行う義務が一旦はなくなりますが、相続放棄をした場合は全ての相続可能な遺産を放棄しなくてはなりません。
 
両親が遺してくれた遺産を全て放棄しなくてはならないとなると、簡単には決断できない為、相続をするか相続放棄をするかは、慎重に判断をしなくてはなりません。

特殊清掃と遺品整理のどちらも出来る業者にご依頼を ! Vol2

2022年9月10日
孤独死の場合、遺品整理業者だけでは対応できない場合が多い?

多くの遺品整理業者は、孤独死現場の清掃といった原状回復作業を行うことができない点には注意が必要です。
遺品整理業者はあくまで、遺品の分別や仕分けを行う業者であるため、清掃や消毒は業務内容に含まれておりません。あまりにも状態の悪い現場では、作業を断られる場合もあります。
老健施設や病院で看取った場合なら、住まいは綺麗なので遺品整理だけで問題ありません。
しかし、孤独死の場合は、様々なリスクを考慮し特殊清掃業者に依頼をしましょう。
特殊清掃業者には遺品整理や遺品の買取、処分などをセットで行ってくれる業者も存在します。個別でそれぞれの業者に依頼するよりも、遺品整理とまとめて特殊清掃業者に依頼することで、作業をスムーズに進めることができますし、費用を抑えることができます。
 

親族が孤独死した際は、特殊清掃業者に依頼すべき!

上記の通り、親族が孤独死した場合は、特殊清掃業者に依頼しましょう。
孤独死の現場は通常の清掃とは状態が異なるため、専門的な知識と専用の道具が必要となります。怪我や病気の恐れもあるので、素人は無闇に手を出さないようにしてください。
遺品整理業者だけでは孤独死の現場の原状回復をできないため、遺品整理を考えている方は特殊清掃と遺品整理を行ってくれる業者を選ぶと良いでしょう。
特殊清掃業者であれば、専門的な知識を活用して、臭いや汚れをしっかりと落としながら復旧作業を進めてくれるため、安心して任せられますよ。
 

特殊清掃業者を選ぶ際の注意点

特殊清掃業者には、過剰な請求をしたり、作業内容が不足していたりといった、悪徳な業者も存在します。
そのような業者に依頼せずに済むように、特殊清掃業者を選ぶ際は5つの点に考慮しましょう。
 
1.即日対応可能であるか
特殊清掃は一刻も争う作業です。特殊清掃の対応が遅れることで、汚れや臭いの被害は拡大し、近隣住民に迷惑をかけてしまいます。
近隣住民への被害を最低限に抑えるためには、すぐに特殊清掃作業に入って貰える業者を選びましょう。
 
2.特殊清掃と共に遺品整理も行ってくれるか
前述した通り、遺品整理は孤独死の際に必要な作業となります。
大事な物品などが出てくる場合もありますし、素人が故人の遺したものを仕分けするのには膨大な時間と体力を使うことになります。
特殊清掃と共に遺品整理をして貰える業者なら、短い期間で価格を抑えて作業を完了できます。
 
3.実績があるか確認をする
特殊清掃は現場の状態によって臨機応変な対応が求められるため、経験豊富であることが必要不可欠です。
様々な状況に応じて適切な対処を行わなければ、後から「臭いがまだ取れない」「汚れが落ち切っていない」「害虫や害獣が再度現れた」といった事態になり兼ねません。
経験豊富な業者は実績をしっかり載せていることが殆どですので、しっかりとチェックしてください。
「事故現場特殊清掃士」という資格の有無も判断材料になるでしょう。
 
4.明確な料金体系があるか
悪徳業者は料金体系が曖昧な場合が多いため、注意が必要です。
作業が終わった後に想像をはるかに上回る高額な請求をされたというケースが散見されるため、「明確な基準の設けられた料金体系があるか」は悪徳業者の判断材料となります。
事前に見積もりをして貰った際に不明な料金の部分があったら、何にかかる費用なのかを確認しておくと安心です。
 
5.アフターフォローサービスの有無
遺体から漏れ出た体液や糞尿には、強烈な悪臭が伴うことが殆どです。
それらの悪臭は一度の消臭作業では完全に消し去ることができない場合があります。
何度も業者にお願いすると費用がかさむため、アフターフォローサービスの有無は事前に確認しておきましょう。
 
まとめ
この記事では、親族が孤独死してしまった場合の特殊清掃や遺品整理について、詳しく説明致しました。
特殊清掃と遺品整理は並べて考えられることが多いですが、作業内容は全く異なります。孤独死の際はどちらも行う必要のある作業なので、専門の業者に依頼しましょう。
現在は、セットで遺品整理を行ってくれる特殊清掃の業者も存在しています。同じ業者に頼むことで、現場の状態や故人についての認識等が一致するため、効率良くスピーディに作業を進めることができますし、価格を抑えられます。
別々の業者に頼むよりも、特殊清掃と遺品整理どちらも行ってくれる会社に依頼することを強くおすすめします。
 
専門業者の選び方についても触れているため、ご参考になりましたら幸いです。