今回は、昭和の記憶とともに時が止まっていた一軒家の「ゴミ屋敷(物屋敷)」の片付けをご依頼いただきました。現場は戸建て住宅。依頼者様のご両親が長年暮らしていた家で、すでに形見分けは終えておられたため、鍵をお預かりし、弊社スタッフのみで対応いたしました。
昭和30年代の新聞やおもちゃがそのままに…
玄関を開けてまず目に飛び込んできたのは、今では見ることも少なくなった古い新聞の山。中には昭和30年代の日付が記された新聞もありました。また、居間や和室には、依頼者様が幼少期に使っていたブリキのおもちゃや絵の描かれた画用紙などが丁寧に残されていました。
まさに「物が捨てられない」という心理が長年積み重なった、“溜め込み型”のゴミ屋敷。そして今回のケースでは、ご両親が買い集めた生活用品や雑貨なども加わっており、“持ち込み型”の特徴も併せ持つ混合型のゴミ屋敷に分類される状態でした。
分類で見る今回のゴミ屋敷
ゴミ屋敷にはいくつかの分類がありますが、今回のご依頼は以下のように整理できます:
▶ ゴミ屋敷の心理的分類:
・持ち込み型:過去に購入した生活用品・雑貨などの物資が蓄積
・溜め込み型:「もったいない」「思い出がある」という感情から処分できない
・混合型:上記2つが複合した状態(今回はこちら)
▶ ゴミの状態による分類:
・有機系:生ゴミや食品残渣が多いケース(今回は該当せず)
・物系(カサカサ系):書籍、紙類、衣類、雑貨など(今回はこちら)
・混合型:上記が混在したケース
今回は、「物系(カサカサ系)」に分類される倉庫のような状態で、家中に所狭しと物が積み上がっていました。
2tトラックで10台以上分の搬出作業
作業当日は、スタッフ4名体制で対応し、2tトラック10台以上分の荷物を搬出。慎重に仕分けをしながら、形見分け後も捨てられなかった想い出の品々にひとつひとつ丁寧に向き合いました。
紙類・衣類・書籍だけでも大量で、積み上げられた段ボールの山の中から、懐かしい雑誌や卒業アルバム、子ども時代の工作などが出てくるたびに、スタッフも「すごいですね…」と手が止まるほど。
思い出と暮らしの区切りをお手伝いします
こうした「物屋敷」とも呼ばれるゴミ屋敷の片付けでは、「ただ捨てる」だけでは済まない想いが多く残されています。私たちは、そうした気持ちを尊重しつつ、安全で円滑な作業と、気持ちの整理のお手伝いを心がけています。
ゴミ屋敷片付けはプロにご相談を
物の量が多いと、どこから手を付けて良いかわからなくなりがちです。ご家族だけでは難しいと感じたら、ぜひ私たちプロの清掃業者にご相談ください。
遺品整理や空き家片付け、ゴミ屋敷対応の実績多数。形見分け後の対応や立ち会い不要の作業にも柔軟に対応いたします。