孤独死が起きた際は、特殊清掃と遺品整理のどちらも出来る業者にご依頼を!
地域や人々との繋がりが希薄化していることで、高齢者による孤独死は年々、増加傾向にあります。
自殺者が増え続け、若者までもが尊い命を自ら絶つことさえある現代社会では、いつ身近に孤独死が起きてもおかしくありません。
この記事では、親族などの身近な人が孤独死してしまった場合に、どのような対処をすべきかを解説致します。
混同しがちな特殊清掃と遺品整理の違いや、特殊清掃業者の選び方など、為になる情報をお伝え出来ればと思います!
孤独死の現場を素人が清掃するのは危険!
孤独死を発見した場合は、速やかに警察に通報しましょう。異常な数のハエやゴキブリ、悪臭等で孤独死を察知できる場合がありますが、勝手に手を出してはいけません。自殺または殺人事件の可能性があるため、警察に現場検証をしてもらうことが先決です。
孤独死の現場に入室できるようになったとしても、現場の清掃を素人が行うことは絶対に辞めましょう。何故なら、遺体から漏れ出た液体や害獣、害虫から細菌感染の恐れがあり、危険な状態だからです。
特殊清掃員が孤独死の特殊清掃を行っている最中で足に怪我をして、細菌によって左脚を切断せざるを得ない状況になったというのは有名な話です。特殊清掃員は防護服や防毒マスクを着用し、対策をした上で清掃に取り掛かります。
それだけ万全な準備をしたとしても孤独死の現場は危険が多く、予期せぬ事故が起こりえるため、必ず特殊清掃のプロに依頼するようにしましょう。
特殊清掃と遺品整理の違いとは?
親族に孤独死が起きた際は、特殊清掃と遺品整理を行わなくてはなりません。どちらも必須な作業であるので、よく混同されがちですが、2つの内容は違います。どのような違いがあるのか、ご説明致します。
1.特殊清掃と遺品整理の作業内容の違い
特殊清掃は、「孤独死の現場を原状回復すること」です。原状回復とは、住居を退去する際に入居時の状態に戻すことを意味します。
孤独死の現場は、遺体が放置されていたことにより害虫、害獣、悪臭、汚れ等入居時からかけ離れた状態になっているため、それらを取り除き、回復しなくてはなりません。
・特殊清掃の作業内容
特殊清掃の作業内容は、以下の通りです。
・遺体から漏れ出た体液や糞尿の処理
・消毒、除菌
・害虫や害虫の駆除
・消臭
・解体やリフォーム
上記の他に、特殊清掃業者には遺品整理もセットで行ってくれる業者もいるため、まとめて両方を依頼するのがおすすめです。
・遺品整理の作業内容
遺品整理の作業内容は、以下の通りです。
・遺品の分別
・遺品の整理
・遺品の搬出
・遺品の処理
遺品整理を依頼すると、故人の思い出の品や貴重品等を仕分けてくれます。
業者によって作業内容に違いがあるので、確認しておきましょう。
2.特殊清掃と遺品整理の料金の違い
特殊清掃と遺品整理は作業内容が違うため、料金も全く異なります。
それぞれの相場の料金は以下の通りです。
・特殊清掃の料金の相場
間取り 料金相場 作業人数
1R・1K 70,000円~300,000円 2~3名
1LDK~3LDK 150,000円~500,000円 3~7名
4LDK~ 200,000円~700,000円 4~10名
・遺品整理の相場の料金
間取り 料金相場 作業人数
1R・1K 30,000円~100,000円 1~2名
1LDK~3LDK 100,000円~400,000円 2~6名
4LDK~ 300,000円~600,000円 4~8名
相場は大体、このようになっております。
料金に幅があるのは、現場の状態によって清掃作業の内容が大きく異なること、遺品整理の必要な物品の量や種類によって処分費等が変化することが理由です。
業者に事前に見積もりをして貰うことで、大体の目安の料金を算出しやすくなります。
後編へ続く